人前で話すのが上手くなるコツ7選
・プレゼンテーションが上手くなって上司に認められたい
・話し方の情報が多すぎて結局どれが有効かわからない。
YOUTUBEで『スピーチ テクニック』と検索し動画を見る→ネットでも調べる→書籍を立ち読みする→上手くなった気がする→実際は上手くなっていない。という無駄な時間を過ごす人が多いです。
私は芸人として10年間、高校教師として10年以上、合計6000時間以上人前に立ち続けています。そんな私が日々研究し実践していく中で特に効果的だった方法を厳選しました。
そこでこの記事では、スピーチが上手くなる構成2選、スピーチが上手くなるテクニック5選について教えます。
この記事を読めば、ビジネスでは部下から尊敬され、上司から褒められるように。プライベートでは、結婚式やPTA代表のスピーチで観客を感動させられるようになります。
私が芸人として教師として10年以上かけて培ってきた、人前に立って話すノウハウや経験、知識をギューっと凝縮しました。人前で話すのが楽しい!と自信をつけたい人は最後まで読んでください。
人前ですごく緊張する人はまず下の記事を読んでね。
スピーチが上手くなる構成 2選
Why,How,What の順番で話す
- Why(なぜ)
目的,夢,信念 - How(どのよう)
差別化、セールスポイント、独自のプロセス - What(何を)
商品、サービス、機能、メリット、数値
Point(結論)
Why→How→Whatの構成で聞き手の心が動く!
多くの人はWhat→How(いい商品です→こんな特徴があります)の順番で話してしまう。まずWhy(作った目的)から話すことが重要!
Whyが伝えられていないことが多い
Reason(理由)
人はWhat(何を)ではなくWhy(なぜ)に動かされます。最初にWhyを強調させて相手の本能に訴えかけるのです。
本能が刺激されると人は動きます。
商品の機能(What)よりも商品を作った目的(How)に購買意欲が刺激されるってことか…なんでだろう?
Whyが本能にささるのは脳の構造から説明できるよ。
下の図を見てね
大脳新皮質はWhat(何を)に対応している。機能、メリット、事実、数値など理解できる。でも、行動には繋がりません。
大脳辺縁系はWhy(なぜ)とHow(どのように)に対応している。言語能力はないが、すべての意思決定を行うので行動につながります。
Whyを強調して伝えると本能を刺激して行動を促せる。データによる理由づけは後からでいい
Example(具体例)
大脳新皮質(論理)より大脳辺縁系(感情)の方が重要だとわかる例を紹介します。
この香水はウンコのような香りはしない、すばらしい香りです
出典:広告コピーってこう書くんだ!読本 著者:谷山雅計
論理的には『この香水はすばらしい香りです』になっている。でも『ウンコ』のイメージが論理よりも優先されて使いたくないね。
次に、商品を宣伝するときの違いを見てみましょう。
(例)What→How 理論から感情の順
「我々のコンピューターは素晴らしく(What)美しいデザインで簡単に使うことができます(How)。ひとついかがですか?」
(例)Why→How→What 感情から理論の順
「我々のすることはすべて世界を変えるという信念で行っています。違う考え方に価値があると信じています(Why)私たちが世界を変える手段は美しくデザインされ簡単に使えて親しみやすい製品です(How)こうして素晴らしいコンピューターができました(What)ひとついかがですか?」
Why→How→What で宣伝することでAppleは世界的に有名な企業になりました。
「タケシがどんなに素晴らしい人なのかを今日は新婦のユキちゃんに伝えます(目的:Why )たけしとは高校時代〜省略( 過程:How )今日この場をかりてスピーチできて嬉しいです。結婚おめでとう(スピーチ: What )
卒業式、成人式、保護者会の挨拶も構造は一緒。まず目的を明確に伝えることを意識しよう
Point(結論)
このようにWhy→How→Whatの順番で話すと、本能を刺激し聞き手のこころを動かせる!
キング牧師は「I have a dream 」で伝説になった。
「I have a plan 」では人は動かない
PREP法
PREP法を使えば相手によく伝わる!
結論→理由→具体例→結論の順番で話そう
スピーチも武道も型を覚えることで上達するよ。
PREP法の各出だしの言葉を覚えよう
- Point(結論)・・ポイントは〜
- Reason(理由)・・理由は〜
- Example(具体例)・・例えば〜
- Point(結論)・・なのでポイントは〜
実際にPREP法を使った具体例を見てみよう。
さっきのWhy,How,Whatの順で話すの本文がPREP法になっているよ
もうひとつ例を紹介します。
(例)PREP法ではない
ジャージ姿の医者よりも白衣を着た医者の方が同じ診察をしても信頼されやすい。つまり人は話の内容よりも見た目で判断するということだ。なので人前で話すときは身だしなみを意識することが大切だ。
(例)PREP法
P:人前で話すときの大切なポイントは、身だしなみを意識することだ。
R:理由としては、人は話の内容よりも見た目の印象で人を判断する
からだ。
E:例えば、白衣を着ている医師とジャージ姿の医師が同じ診察をしても白衣を着ている方が信頼される。
P:なので人前で話すときの大切なポイントは身だしなみを意識することだ。
このように結論,理由,具体例,結論の順番で話すことで相手に伝わりやすくなる
スピーチが上手くなるテクニック5選
メラビアンの法則
話し方,見た目こそ意識せよ!
人は,言葉の意味や文法だけでコミュニケーションを取りません。表情や声のトーン,ジェスチャーなどの非言語からも情報を受け取っています。
でも,多くの人は話す内容ばかりに頭がいってしまいがち。非言語の部分を意識して上手くみせることであなたのプレゼンやスピーチはグンとよくなります。
学生時代、英語を話せないのにオーストラリアに40日間旅をしたことがある。ボディランゲージで生き延びれたよ。
下の図は,言語,視覚,聴覚情報が相手に与える割合です
実験に興味がある人だけ見てね
メラビアンが行った実験
目的:
言語,聴覚,視覚の情報が矛盾する状況のとき,受け手はどの情報を一番重要視するかを調べる
実験:
①「好き」「嫌い」「普通」からイメージされる単語を3つずつ選ぶ。(例)「好き」→猫,ハワイ,音楽
「普通」→服,リンゴ,野球
「嫌い」→犬,トマト,毛虫
これら9つの単語を「好き」「嫌い」「普通」の感情を入れてレコーダーに録音する。その後、「好き」「嫌い」「普通」を想起させる表情をした顔写真を1枚ずつ撮る。
②被験者に写真を見せながら録音した音声を聞かせる。写真と声のどちらの情報を優先させて相手の感情を判断するか調べる。
(例)嫌な顔の写真を見せ,楽しそうな声で「猫」という言葉を聞かせる。猫は「好き」「普通」「嫌い」のうちどれに該当するか判断させる。
結果:
「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つがどれか1つでも一致しない場合には、視覚情報>聴覚情報>言語情報の順番に優先される
笑顔で「ふざけるな!馬鹿野郎!」と言っても、怒ってないと判断される。これは言語情報よりも視覚情報が優先されるからだよ。
内容ばかりにこだわらず視覚情報,聴覚情報を上手くみせよう!!
\POINT/
聞き手に好印象を与えるために,人前に立つときは外見を意識しましょう。
筋トレ、ダイエット、美容など外見を変える方法は色々ありますが一番手っ取り早いのが似合った服を着ること。
似合った服とは自分のサイズにあったもの。
社会人ならオーダーメイドのスーツがお勧めです。
【Suit ya】
オーダースーツをネットで注文|すべて29800円、追加費用なし
男女ともにおすすめはスリーピースのスーツ。私は舞台衣装にしてたよ。
フィラーをなくす
フィラーをなくして堂々としている印象に!
「えー」「あのー」などの意味のないつなぎ言葉のことをフィラーと言います
(例)フィラーが多いスピーチ
「えー新郎とは、幼稚園からの付き合いで、あのーまぁかれこれ20年になります。えー、習い事も同じで、あのーサッカーをしていました。」
(例)フィラーがないスピーチ
「新郎とは、幼稚園からの付き合いで、かれこれ20年の付き合いになります。習い事も同じで、サッカーをしていました。」
フィラーが多いと頼りなく話がわかりにくいですね
・面接
・告白(プロポーズ)
・上司への報告
・スピーチ など
緊張する場面ではフィラーが出やすいよ
・不安である
・嘘をついている
・恥ずかしさがある
・考えがまとまっていない
・質問の意図がわからず答えに困っている
プライベートでフィラーが多い人は内面に問題があるよ
①文章を短く区切る(例)
✖️「私は〇〇と言いまして、えー、趣味は〇〇で、あのー」
◎ 「私は〇〇です。趣味は〇〇です」②文章終わり「。」で口を閉じる(例)
「私は〇〇です。(口を閉じる)趣味は〇〇です。(口を閉じる)」
フィラーが出ていないか録画して見るといいよ
「間」の使い方
「間」を使って印象に残るスピーチに!
質問した後に間をおく。聞き手が質問に対して考える時間を取ることでスピーチに集中させる効果がある。(例)会社員のプレゼン
「68%、この数字なんだと思いますか?・・・実はこれ日本のスマホの普及率なんです」目安時間→3秒
話が場面展開する前に間をおく。聞き手にそれまでの内容を頭で整理させることで理解を深めさせる効果がある。
(例)披露宴での友人代表の挨拶
「そんな出来事があって私たちは友達になりました。・・・その後、社会人になり〜」目安時間→3秒
重要な言葉、伝えたい思い(感情)の前に間をおく。沈黙を作り、緊張感を与えることで間の後の言葉を印象付ける効果がある。(例)怖い話
「恐る恐る、その扉を開けると・・・捨てたはずの日本人形が!!」目安時間→3秒
話しだす前と話し終わった後に間をおく。話す前に沈黙をつくり緊張感を演出することで聞き手が注目する。スピーチを締める言葉の前に間をおくことで聞き手に印象を残す。(例)披露宴の友人代表の挨拶
「・・・・・ただいまご紹介に〜(本編)〜幸せになってください・・・ありがとうございました」目安時間→5秒
はじめと終わりはの「間」は5秒。本編で使う「間」は3秒。まずは「間」を使うことを意識しよう。
ボディランゲージ
視覚情報に訴えかけ聴衆のこころを動かせ!
芸人も身振り手振りを加えてトークしているよ
ボディランゲージの種類と効果
体をオープンにする
カラダ開くことで相手に安心感を与えます。
腕を組むと相手と自分との間に壁ができます。壁があると無意識に心に距離を作ります。
手の平を見せることで相手に安心感を与えます。
何も隠し持っていないという情報が無意識に伝わります。すると警戒心を解いて話を聞いてくれます。
無防備な姿を見せると相手は安心する。動物の本能だ。
数字を言うときに同じ数だけ指で表します。視覚情報と言語情報が合わさり聴衆は理解しやすくなります。また、その数字の後の言葉を印象づける役割も。(例)
「ポイントは3つあります(三本指)まずひとつ目が(一本指)」
まずはこの3つボディランゲージを意識して使おう!
視点の切り替え
人を惹きつけるには視線を変えろ!
話している最中に視線を変えることでリズムが変わります。リズムが変わると話が単調になりません。最後まで聴衆を惹きつけることができます。
視線の切り替えは次の3つだよ
導入部分は全体を見渡して話します。メリット
全体に視線をおくり大きな声で話すことで堂々とした印象を与えます。会場に一体感を持たせるのに有効です。デメリット
話が単調になりやすく聴衆の集中力が低下していく。
質問をして前列だけや、1人だけに話かけます。メリット
秘密の話をしている雰囲気になり、その他大勢は聞き耳を立て話に集中する。デメリット
長時間になると他の人が疎外感を感じる。
自分の考えていることを口にだす。または、ストーリー性のある話の中で登場人物を演じる。メリット
スピーチをしている人のキャラクターをだせる。思考や話にライブ感(リアリティー)が生まれる。デメリット
長時間になると聴衆が置いてけぼりになる。
基本は全体に話す。一部や独り言は間に入れるイメージだ
(例)3つの視点の使い分け お笑いの舞台のMC編
「よろしくお願いします。今日初めて舞台観に来た人いてますか?(全体に話す)あっ、何人かいてますね。じゃあ前のお客さん。応援してるコンビいてるんですか?(一部に話す)〇〇応援してるんですねー。この前〇〇と飯行ったんですよ。あれいつやったかな、僕がコンビニで変なおっさんに絡まれた日やったから(独り言)〜」
まとめ
・Why→How→Whatの順番で話す
目的→過程→商品やサービスの順番で話すと、本能を刺激し聞き手のこころを動かせすことができる。
・PREP法
結論,理由,具体例,結論の順番で話すことで相手に伝わりやすくなる。
・メラビアンの法則
スピーチの内容ばかりにこだわらず視覚情報,聴覚情報を上手くみせる工夫をする。聞き手は非言語から多くの情報を受け取るため。
・フィラーをなくす
「えー」「あのー」など意味のない言葉をなくす。フィラーが少ないスピーチは落ち着いて堂々とした印象になる。
・「間」を使う
話の中に沈黙(間)を入れることで、聞き手の記憶に残りやすくなる。また、単調にならず飽きさせない。
・ボディランゲージを使う
数字を指で表現したり、体をオープンの状態にする。そうすることで、話の内容が伝わりやすくなり、聴衆をリラックスさせる。
・視点を切り替える
「全体に話す」「一部に話す」「1人で話す」の3つの視点を取り入れる。視点を変えることで、リズムが変わる。リズムが変わると話が単調になりらず、最後まで聴衆を惹きつけられる。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「おっ!これは使える」「なるほど!」と思っていただけたでしょうか?
そんなあなたに、最後に一つお願いがあります。
それは、実践すること!!
どれか一つだけでもいいので実践して下さい!読んだだけでは、上達しません!
理想の自分になるときです